オオバコ茶
line

 オオバコ科の多年草です。日本全土の日当たりのよい道ばた、荒れ地や庭先に生えています。葉が大きいので「大葉子」と言います。通常、オオバコというのはPlantago asiaticaで、純国産で海岸に多いトウオオバコはPlabtago japonica、ヨーロッパ原産のヘラオオバコはPlantago lanceolata、北アメリカ原産のツボミオオバコはPlantago virginica、北海道に多いエゾオオバコはPlantago camtschaticaです(8)。
成分  茎葉にアウクビン(アルカロイド)、種子にはプランタギニンやホモプランタギニンなどのフラボノイド、コリン、アウクビン、プランタザン(粘液質)、コハク酸などが含まれています。
作用  鎮咳、去痰、整腸、利尿、解熱、消炎、緩下作用があります(10,11)。プランタギニンとアウクビンに去痰、鎮咳作用があります。利尿作用は種子の方が強いです。種子成分の6-hydroxyluteolinとscutellareinにはHIV逆転写酵素阻害活性(3)、ゲニポシジン酸には抗酸化作用(7)、kalopanaxsaponin Aには抗炎症作用があり(1)、ほかにコレステロール低下作用(2,4)、血圧上昇抑制作用(6)の報告があります。
効能  咳や痰がからむとき、顔や手足がむくむときや便秘、切り傷、やけど、打撲傷、腫れ物、熱さまし、痔、口内炎、ぜんそく、食欲不振、高血圧に良いようです。副作用は少ないようです。
取り方  夏に花が咲いているときに全草を採取し、根を取りよく水洗いして、最初は天日で干し、やや乾燥してから風通しのよいところで陰干しします(車前草しゃぜんそう)。
 種子は秋になったら穂をたたいて落とし、種だけ陰干しします(車前子しゃぜんし)。種子は水にぬらさないようにします。漢方薬には車前子が使われています(11)。 
飲み方  細かく刻み、軽く炒っておきます。容器に少し多めの葉に熱湯を入れ数分おいてから飲みます(10)。
 煮出す場合は、1日10〜20gを500mlの水で半量になるまでゆっくり煮詰め、食間か食後3回に分けて飲みます。慢性の下痢、胃弱、整腸、利尿、咳止め、去痰のほか常用すると十二指腸潰瘍、動脈硬化の予防にも良いようです。
 種子を煮出すときは、1日5〜10gを300mlの水で半量になるまでゆっくり煮詰め、食間3回に分けて飲みます。眼精疲労、消炎、緩下、利尿、鎮咳、去痰、むくみ取りの効果があるようです。
注意  冷え症の人は長期の連用はしない。妊婦も服用しないでください(9)。
その他  おできの吸い出しには、生葉を銀紙で包んで火にかけ、軟らかくなったらもんで患部につけて上から包帯をして固定します。1日2回交換します。
 切り傷、やけど、歯痛には、生葉をもんで貼ると効果があるようです。
 青汁は胃カタル、浄血、ぜんそく、夜尿症、鼻炎などに効き、声がれ、口内炎、扁桃腺には1日3〜4回、10日以上のうがいをすると効果があるようです。

home

おおばこ
文献
 1In vitro antiinflammatory activity of kalopanaxsaponin A isolated from Kalopanax pictus in murine macrophage RAW 264.7 cells.Young-Kwan Kim,Biol Pharm Bull.,25(4),472-476,2002
 2Cholesterol-lowering effects of psyllium seed associated with urea matabolism,Segawa Kotaro,Biol Pharm Bull.,21(2),184-187,1998
 3Studies on constituents of plantaginis Herba 9.Inhibitory effects of flaronoids from plantago Herb on HIV-reverse transcriptase activity,Nishibe Sansei,Natural Medicines,51(6),547-549,1997
 4高コレステロール血症に対するプランタゴ・オバタ種子製剤の臨床評価,梶原敬三,動脈硬化,21(3),195,1993
 5便通異常に対するAC-1の効果について,山本久文,基礎と臨床,21(15),5798-5804,1987
 6メチラボンと加熱ストレス処置によるラットの血圧上昇を抑制する黄柏の効果 黄連解毒湯の薬理作用成分(5),荒川和男,和漢医薬学会誌,2(1),228-229,1985
 7Natural antioxidants.II.Antioxdative components isolated from seeds of Plantago asiatical LINNE.,Toda S,Chem Pharm Bull.,33(3),1270-1273,1985
 8春の野草,永田芳男,(株)山と渓谷社,1997
 9日本の薬草,貝津好孝,(株)小学館,1999
 10野山の薬草 見つけ方と食べ方の図鑑,伊那谷自然友の会,農文協,1999
 11薬草・漢方薬 効き目のある飲み方作り方,鈴木ヤエ他,新星出版社,2002