タヒボ茶
(紫イペ茶、アマゾン茶、ラパチョ茶、タベブイヤ茶)
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 南米アマゾンに自生する、ノウゼンカズラ科タベブイア属という樹木が原料で、現地では古来からTaheebo(タヒボ)、Pau'd Arco (パウダルコ;ポルトガル名)、Ipe Roxo (紫イペ)、Lapacho(ラパチョ;スペイン名)、 Tahuari (タワリ)等と呼ばれています。和名はラパチョです。いろいろな色の花を咲かせますが、黄色い花はブラジルの国花になっています。インカ帝国のインディオはタヒボの樹皮をお茶として飲用していたと伝えられています。
成分  タヒボ茶には、抗癌作用の有効成分としてNFD(ナフト・フラン・ディオン)が含まれています。これは癌細胞だけを選択的に攻撃し・死滅させ、人体への影響がなく、副作用もないと言われています。本物質は「発ガンプロモーション阻害剤」、「抗癌剤」として1997年に特許が得られている機能性食品です。他に鉄、ビタミンB6、B12,、葉酸、ペチジンなども含まれています。
 紫イペ茶には抗腫瘍成分としてラパコールが含まれていますが、多量に摂取すると嘔吐や食欲不振をもたらすことがあります。他にフラボノイド、ラパチェノール、カルノソール、インドール、コエンザイムQ、アルカノイドのテコミン、ステロイドサポニンなどが含まれています(2)。
タヒボ茶葉栄養成分表(100g中)
製 品水分(g)たんぱく質(g)脂質(g)炭水化物(g)繊維(g)灰分(g)無水カフェインタンニン(g)リン(mg)鉄(mg)カルシウム(g)ナトリウム(mg)カリウム(mg)マグネシウム(mg)亜鉛マンガンニッケルアルミニウムビタミンB6ビタミンB12(mcg)ナイアシン(mg)イノシトール(mg)パントテン酸(mg)
A社5.13.50.882.2 8.40mg 38.319.14.202.725681.10.513mg0.615mg6.73mg0.028mg11.8mg6.1mg250.951060.14
B社10.74.80.875.9 6.2 1.5728.67.172.415.120987.70.387mg1.40mg1.94mg0.022mg10.9mg     
C社0.44.31.051.130.99.82.5359.07.373.504.2844574.3          
D社 0.94.915.765.10.23.481.41.080.4720.599.84.291.78ppm7.25ppm3.79ppm0.16ppm15ppm94mcg0.050.43230.07
  D社:繊維分以下は内容成分
作用  タヒボ茶には非常に強い殺菌作用や抗酸化、抗癌、抗炎症、抗ウイルス、鎮痛、利尿、解毒作用があり、また免疫機能改善、強壮強精、粘膜改善、内分泌改善、腎機能改善、造血促進、貧血抑制、老化防止、抗ストレス作用もあります(1-12)。
 紫イペ茶には抗腫瘍、抗膿瘍、抗癌腫、抗水腫、抗炎症、抗糖尿病、血圧降下、抗マラリア、殺菌、抗ウィルス、抗バクテリア、抗菌、駆虫、殺虫作用が報告されています(2,13,14)。
 impetiginosa種にはラパコールは含まれていませんが、抗癌、抗酸化作用はあるようです(15)。
効能  タヒボ茶には前立腺癌、結腸癌、白血病、子宮癌、肺癌、悪性リンパ腫など種々の癌、アトピー性皮膚炎、花粉症、腎炎、リウマチ、糖尿病、喘息、貧血などに効果のあることが確認されています(1,3)。
買い方  内部樹皮の靱皮部をチップ状に加工し滅菌処理したものが製品化されています。「タヒボ」はタヒボジャパン社のブランド名で、「タヒボ(TAHEEBO)」は同社で商標登録されていますのでご注意を。
 なお、紫イペ茶、アマゾン茶、ラパチョ茶、タベブイヤ茶などの名称でも売られています。豆知識をご覧ください。
飲み方  一日量の目安は1リットルの水に5gを入れ、沸騰したら弱火で30分ほど煮詰めます。詳しくは製品の説明書をごらんください。
その他  アトピー性皮膚炎で湿疹や痒みのある場合には、一度煮出したタヒボ茶を浸したパックやガーゼを患部に当てておくと症状が軽くなります(3)。
豆知識  タベブイヤ属の植物は南米地域では一般的な樹木で南北アメリカ大陸で100種以上、アマゾン川流域でも30種類以上あると言われています。紫色の花を咲かせるものをイペー・ロショと呼び50種類以上あり、生育地域によって含有成分が異なります。イペー・ロショの一種のavellanedaeアベラネダエ種の樹皮がタヒボ茶の原料になっています。紫イペ茶は同種の樹皮や幹、ラパチョ茶はimpetiginosaインペティジノーザ種が使われているようですが、成分が異なるので何とも言えません。タベブイヤの薬効が知られるようになりましたが、地元では建築材としても使っているようで、近年では品薄状態になっているようです。ブラジル政府は樹木を保護の目的で管理するようになり、そのためこの樹は政府によって許可(ブラジル環境再生天然資源院(BAMA))を得た者でなければ入手することができなくなりました。このため、製材の残りくずや全く別の樹木、あるいは薬効がほとんどない紛い物が流通している可能性があります。大変多くの製品が販売されていますが、しっかりとした保証付きの物を購入しましょう。

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文献
 1健康食品バイブル,西崎 統監修,主婦と生活社,2000
 2世界薬用植物百科事典,難波恒雄監訳,誠文堂新光社,2000
 3病気にかつ健康茶大百科,小原田泰久,有楽出版社,1993
 4タヒボ茶水抽出物の抗酸化活性,鈴木郁功,日本未病システム学会雑誌,8(2),218-219,2002
 5タヒボ茶由来抗酸化性物質の分離精製とその性状,水鳥アズ紗,日本薬学会123年会講演要旨集2,132,2003
 6タヒボ茶の解熱、鎮痛、抗炎症作用について,田中瑞枝,日本薬学会117年会講演要旨集3,86,1997
 7ヒト白血球フリーラジカル生成に対する抗炎症性物質の影響 細胞化学的研究,葉山浩幸,金沢医科大学雑誌,18(3),277-282,1993
 8癌と共生しよう タヒボ茶の抗癌作用,海老名卓三郎,日本未病システム学会雑誌,8(1),28-32,2002
 9樹木茶タヒボ抽出物の抗腫瘍効果 他生物製剤との比較,海老名卓三郎,Biotherapy,16(4),321-327,2002
 10南米産ノウゼンカズラ科Tabebuia属植物カルスに含まれる抗発癌プロモーターの検討,上田伸一,日本癌学会49回総会記事,644,1990
 11生物製剤局所投与療法−統合医療のすすめ−,癌と化学療法,28(11),1515-1518,2001
 12南米産ノウゼンカズラ科植物に含まれるEBウイルス活性化抑制および抗発癌プロモーター成分について,上田伸一,日本癌学会48回総会記事,644,1989
 13イペの生体防御反応に与える効果について,坂井俊之助,日本癌学会56回総会記事,644,1997
 14イペの抗腫瘍細胞の特性,坂井俊之助,日本癌学会57回総会記事,644,1998
 15Tabebuia impetiginosaの成分研究,小山淳子,日本薬学会119年会講演要旨集2,159,1999